━━◆障がい者支援のヒントをお届け！◆━━━━━
東京都ビジネスサービス株式会社　　　　2025.11.28
HEARTFUL RELATIONメールマガジン -vol.68-
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皆さん、こんにちは。

東京都ビジネスサービス株式会社では、
障がい者支援に関するメールマガジンを配信しています。
支援に関わる皆さんのお役に立つような情報を発信していきたいと思います。

・。・。はじめに・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
▼東京都ビジネスサービス株式会社「障がい者採用会社説明会」のご案内です。

東京都ビジネスサービス株式会社では、障がい者枠でご活躍いただける人材を募集しています。
就労を検討中の方に弊社を知っていただく機会として「会社説明会」を実施します。
当社へのご来訪・Webのいずれも可能ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

≪日程≫
●中途向け会社説明会
①Web 　 2025年12月12日（金）14:00～15:00
②来社(葛西センター) 2025年12月18日（木）10:00～11:30
③Tokyo Bay来社(本社) 2025年12月23日（火）14:00～15:30
※詳細はこちらの案内をご覧ください。
https://sk-design.tokyotobs.co.jp/wp/wp-content/uploads/2025/11/TBSseminar202512_chuto.pdf

●新卒向け会社説明会
①Web 　 2025年12月12日（金）14:00～15:00
②Tokyo Bay来社(本社) 2025年12月16日（火）14:00～15:30
③来社(葛西センター) 2025年12月18日（木）14:00～15:30
※詳細はこちらの案内をご覧ください。
https://sk-design.tokyotobs.co.jp/wp/wp-content/uploads/2025/11/TBSseminar202512_shinsotsu.pdf
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11月末です。
あと１ヶ月で今年も終わりとなりますね。
支援機関の皆さんは年末に向けて忙しい日々をお過ごしかと思います。
「就労選択支援」が施行されて、はや2ヶ月。
実施ケースも増えてきた頃かと思います。
前回は、企業が陥りがちな「雑務の切り出し」では限界があることを指摘し、「サポートニーズの高い利用者を、いかに企業のチーム生産性に貢献できる『戦力』として位置づけるか」というアセスメントの重要性についてお伝えしました。

そこで、67回目のテーマは。
「ジョブデザインの考え方～特性理解に基づく「業務設計」～」

これまでの支援機関の役割は、企業が出した既存の求人に利用者をマッチングさせる「人材紹介型」が主流ではなかったでしょうか。
しかし、現在、利用者の多くがメンタル面や体調面、コミュニケーションにおいて手厚いサポートを必要とする精神・発達障がいの方々であるという現実を踏まえると、この手法ではミスマッチと早期離職を招く可能性があります。
企業が支援機関に求めているのは、「採用後の定着と活躍」を保証する具体的な道筋です。

就労移行支援事業所は、利用者の認知特性の凹凸、体調変動のパターン、効果的なコミュニケーション方法といった専門的な情報を、日々の訓練を通じて把握しているはずです。
この専門性を、「企業の採用と定着の課題を解決する支援」として提供することが、新たな付加価値となります。

この支援を成功させる第一歩は、企業内の「非効率な部分」を特定すること。
つまり、企業へのヒアリングの抜本的な見直しから始まります。
従来の「どのような業務を任せたいですか？」という求人依頼型の質問は、企業を「雑務の切り出し」へと誘導してしまいます。

ヒアリングのポイントは、「既存の社員が、毎日または毎週、どれくらいの時間と手間をかけている、本来の専門業務ではない『非定型な手間』は何ですか？」という、企業のコア業務を阻害している要素です。

たとえば、「営業担当者が毎日30分かけて顧客データの表記ゆれを手作業で修正している」といった、企業が「忙しいから」と諦めていた「手間」の部分が、高い正確性や反復への集中力といった特性を持つ利用者が活かせる「専門性の高い定型業務」の種となります。
この視点を持つことが、「雑務の切り出し」ではなく、企業に貢献できる業務を、障がい特性にマッチした形で提案することにつながると考えられます。

このヒアリングと、就労選択支援のアセスメントで得られた客観的なデータ（定量データ）を基に、ジョブデザイン案（業務設計案）を作成し、企業に提案することで、採用の門戸を開く可能性が高まります。

では、設計案を作成する上で必要となるポイントは何でしょうか。

一つ目は、業務の再設計と「専門職」としての位置づけです。
見つけた「非定型な手間」を細かく分解し、利用者の特性（例：高い視覚的正確性、反復への集中力）に合うように手順を再構築します。
そして、業務を「データチェック業務」といった専門職の名称で定義し、単なる「サポート業務」ではないことを明確にします。

二つ目は、具体的かつ定量的な「配慮の設計図」です。
配慮は「〜が必要です」という要望として終わらせてはいけません。
必ず「配慮が生産性向上につながるデータ」として提示します。
例えば、「指示を箇条書きのチャットで伝えた場合、理解度が90%以上に向上し、その結果、現場での指導時間は平均〇分短縮されました」といったように、配慮が企業の時間とコスト削減に寄与することを定量的に示すのです。

三つ目は、採用後の現場指導・定着支援計画です。
企業が採用リスクを共に負うことを実感してもらうため、設計したジョブデザインが現場で機能するまでの道筋を伴走します。
具体的には、採用後の最初の1週間の指導ステップ、不調時のサインとその連絡体制、そして支援機関が定期的に訪問する計画を明示する、などです。
これにより、企業は採用後すぐに「運用」を開始でき、採用への心理的なハードルを下げることにつながるでしょう。

法定雇用率引き上げを見据え、企業が求めているのは、「自分たちの課題を理解し、その課題を解決できる人材と運用方法をセットで提供してくれる専門家」です。

就労移行支援事業所が持つアセスメントの専門性と、訓練で培ったノウハウを、この「ジョブデザイン案の提案」という形で具体化することが支援につながります。
これは、支援機関の付加価値を高めるとともに、サポートニーズの高い利用者であっても、企業の戦力として定着・活躍できる道筋を切り拓く、現実的なアプローチではないでしょうか。

企業の声を聴き、利用者の能力を理解し、双方のマッチングをする。
これが今、支援機関に求められる力です。

「もっと詳しく具体的な対応策を知りたい」という支援機関がいらっしゃいましたら、セミナーや研修メニューをご用意しています。
ご興味がございましたらお問い合わせください。

このメールマガジンでは、皆様のご意見を募集しています。
「こんなテーマでやってほしい」「こんな悩みに答えてほしい」など、ご要望がありましたら、どんどん取り上げていきます。
「heartful@tokyotobs.co.jp」まで気軽にご意見をお寄せ下さい。

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東京都ビジネスサービス株式会社は、
「仕事を通じて社会に貢献したい」という障がい者の夢を実現させることを目的に
昭和６１年に東京都と株式会社システナとの共同出資で設立された、第三セクター企業です。
障がい者コンサルティング事業では
障がい者専門の採用支援サービスを企業向けに行っており、
支援機関様とは企業求人情報のご案内や採用関連仲介などで関わらせていただいています。
企業や求人情報などのお問い合わせは下記までお願いします。

▼社内研修ボードゲーム『ズバリ 気配り アニマッチ』
株式会社セガ エックスディーと共同開発した、障がい理解や配慮について学べるゲーム
＜購入はこちら＞
https://marunto.jp/products/detail/121（「まるんと」購入画面へ飛びます）
＜研修プログラムご検討の方はこちら＞
・研修内容：ボードゲームの説明と体験：60分（ワークショップ）
・障がい者とともに働くファーストステップ：60分（講義）　合計120分
　※研修内容はご要望に応じて内容を変更することも可能。
・参加人数：5～20人
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「障害者差別解消法」について研修の実施をご検討の方に、下記の動画サービスをお勧めいたします！
▼「動画研修サービス」
※動画データをお送りします（買い切り：社内展開はフリーです）
【内容】「障害者差別解消法」40分「障害者虐待防止法」20分の2本セット
詳細はこちら：https://sk-design.tokyotobs.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/04/sabetsukaishouhou_info.pdf
購入予約申し込みフォーム：https://forms.gle/PjYH5yoB2YeChiXM9
詳細のご希望、ご不明点など、お気軽にお問い合わせください。
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