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2025.10.01

[S-vol.66]就労選択支援の開始~支援機関の果たす役割~

━━◆障がい者支援のヒントをお届け!◆━━━━━
東京都ビジネスサービス株式会社    2025.10.1
HEARTFUL RELATIONメールマガジン -vol.66-
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皆さん、こんにちは。

東京都ビジネスサービス株式会社では、
障がい者支援に関するメールマガジンを配信しています。
支援に関わる皆さんのお役に立つような情報を発信していきたいと思います。

・。・。はじめに・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
▼東京都ビジネスサービス株式会社「障がい者採用会社説明会」のご案内です。

東京都ビジネスサービス株式会社では、障がい者枠でご活躍いただける人材を募集しています。
就労を検討中の方に弊社を知っていただく機会として「会社説明会」を実施します。
当社へのご来訪・Webのいずれも可能ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

≪日程≫
●中途向け会社説明会
①Web   2025年10月14日(火)14:00~15:00
②来社(葛西センター) 2025年10月16日(木)10:00~11:30
③来社(本社)     2025年10月28日(火)14:00~15:30
※詳細はこちらの案内をご覧ください。
https://sk-design.tokyotobs.co.jp/wp/wp-content/uploads/2025/10/TBSseminar202510_chuto.pdf

●新卒向け会社説明会
①Web   2025年10月8日(水)14:00~15:00
②来社(葛西センター) 2025年10月16日(木)14:00~15:30
③来社(本社)     2025年10月30日(木)14:00~15:30
※詳細はこちらの案内をご覧ください。
https://sk-design.tokyotobs.co.jp/wp/wp-content/uploads/2025/10/TBSseminar202510_shinsotsu.pdf

・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。

10月です。
支援機関は秋の就職活動が活発になり、忙しい時期を迎えているのではないでしょうか。
また、今日から新たな取り組みをスタートする支援機関も多いかと思います。
日本の障害福祉サービスにおいて、就労支援のあり方を根本から見直す新たな制度、「就労選択支援」ですね。
これは単なる手続きの追加ではなく、支援者が提供するサービスの質と専門性を問う、大きな転換点です。

そこで、66回目のテーマは。
「就労選択支援の開始~支援機関の果たす役割~」

「就労選択支援」の導入は、これまでの就労支援サービス利用におけるミスマッチや早期離脱といった課題を解決するために位置づけられました。

その主旨は、利用者が「なんとなく」ではなく、客観的な評価(アセスメント)に基づき、自身の希望・能力・適性・必要な配慮を深く理解した上で、納得して最適な進路を選択できるようにすることです。

では、「就労選択支援」を行う支援機関として認識すべき大前提とは何でしょうか。

●中立性・客観性の担保
利用者の進路を検討する際、自社(自法人)のサービスへの誘導ではなく、利用者本位の中立的な立場でアセスメントを行うことが強く求められます。

●「診断」ではなく「羅針盤」
アセスメントは、利用者の「できないこと」を特定する診断書ではありません。
利用者の強みや潜在能力を最大限に引き出し、企業や他のサービスへスムーズに接続するための具体的な支援プラン(羅針盤)を作成することが責務です。

就労選択支援の運用において、従来の就労アセスメント(試行雇用、職場実習、作業体験)をさらに深化させるためのポイントも考えてみましょう。

●多角的な情報収集と「共通言語化」
アセスメントの精度は、集める情報の「深さ」と「多角性」で決まります。

そのために、厚生労働省が推奨する標準的な評価ツールや、専門的なアセスメントツールを導入し、主観的評価に頼らない客観的なデータを収集しましょう。

また、過去の学校生活、家庭での役割、余暇活動など、職場外での行動特性や強みを深くヒアリングしましょう。
特に「苦手なこと」を「それを回避するために無意識に行っている工夫」というポジティブな視点で捉え直すことが重要です。

アセスメント結果を、福祉の専門用語(例:ASD、遂行機能障害など)で終わらせず、「企業が理解できる言葉」に翻訳することも大切です。
例:「聴覚過敏がある」→「静かな環境、またはノイズキャンセリングヘッドホンが必要」など、具体的な合理的配慮の記述に落とし込む必要もあるでしょう。

●多機関連携会議における「コーディネーター」機能の発揮
就労選択支援の肝の一つが、本人・家族・支援者・ハローワーク・相談支援専門員などが集まる多機関連携会議です。
支援機関は、この会議においてファシリテーター(進行役)とコーディネーター(調整役)としての役割を果たす必要があります。

アセスメント結果に基づき、関係者全員が「この進路が最適である」と納得できる道筋を示すことが求められます。
特に、B型利用を希望する方に対して、「なぜB型なのか」「その先に一般就労の道があるのか」というキャリアプランを明確に提示し、関係者の理解を得る必要が出てくるでしょう。

連携会議の場で、自法人以外のサービス(A型、移行支援、一般企業)の情報を積極的に提供し、公平な情報提供を行っていることを示すこともポイントです。

●特別支援学校との「早期接続」とキャリアデザイン
就労選択支援は、特別支援学校の在校生(3年生以外も利用可)も対象となります。
これは、「就労前倒し」の支援を加速させるための大きな機会です。

支援機関は、在学中に生徒の特性や職場実習での評価をアセスメントに取り込み、卒業後の進路を早期に、かつ具体的に描けるよう学校と連携することが求められるでしょう。

卒業後の進路を決定する時期までに、就労選択支援を通じて得られた「アセスメントシート」を、進路決定のための基礎資料として活用することを学校へ働きかけるという役割も担うことになります。
これにより、学校側の進路指導もより客観的な根拠に基づいて行えるようになるでしょう。

本日施行された「就労選択支援」は、支援機関にとって専門性の証明と地域連携の強化が必須となる制度です。

「アセスメントの精緻化」と「多機関連携」という2つの柱を戦略的に運用することで、利用者一人ひとりの特性と企業ニーズを、これまでにない高い解像度でマッチングさせることが期待されています。

この制度を、単なる行政対応で終わらせず、質の高い支援を提供し続けるための新たな事業展開の起点と捉えましょう。
地域社会全体の障がい者雇用活性化に向けて取り組んでいくことが求められている、という意識をもって「就労選択支援」を進めていただければと思います。

「もっと詳しく具体的な対応策を知りたい」という支援機関がいらっしゃいましたら、セミナーや研修メニューをご用意しています。
ご興味がございましたらお問い合わせください。

このメールマガジンでは、皆様のご意見を募集しています。
「こんなテーマでやってほしい」「こんな悩みに答えてほしい」など、ご要望がありましたら、どんどん取り上げていきます。
「heartful@tokyotobs.co.jp」まで気軽にご意見をお寄せ下さい。

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東京都ビジネスサービス株式会社は、
「仕事を通じて社会に貢献したい」という障がい者の夢を実現させることを目的に
昭和61年に東京都と株式会社システナとの共同出資で設立された、第三セクター企業です。
障がい者コンサルティング事業では
障がい者専門の採用支援サービスを企業向けに行っており、
支援機関様とは企業求人情報のご案内や採用関連仲介などで関わらせていただいています。
企業や求人情報などのお問い合わせは下記までお願いします。

▼社内研修ボードゲーム『ズバリ 気配り アニマッチ』
株式会社セガ エックスディーと共同開発した、障がい理解や配慮について学べるゲーム
<購入はこちら>
https://marunto.jp/products/detail/121(「まるんと」購入画面へ飛びます)
初回限定版に限り解説DVD(1,100円)がセットで付いてくる!数量限定なのでお早めに!
<研修プログラムご検討の方はこちら>
・研修内容:ボードゲームの説明と体験:60分(ワークショップ)
・障がい者とともに働くファーストステップ:60分(講義) 合計120分
 ※研修内容はご要望に応じて内容を変更することも可能。
・参加人数:5~20人
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「障害者差別解消法」について研修の実施をご検討の方に、下記の動画サービスをお勧めいたします!
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※動画データをお送りします(買い切り:社内展開はフリーです)
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詳細のご希望、ご不明点など、お気軽にお問い合わせください。
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