━━◆障がい者支援のヒントをお届け！◆━━━━━
東京都ビジネスサービス株式会社　　　　2025.10.31
HEARTFUL RELATIONメールマガジン -vol.67-
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皆さん、こんにちは。

東京都ビジネスサービス株式会社では、
障がい者支援に関するメールマガジンを配信しています。
支援に関わる皆さんのお役に立つような情報を発信していきたいと思います。

・。・。はじめに・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
▼東京都ビジネスサービス株式会社「障がい者採用会社説明会」のご案内です。

東京都ビジネスサービス株式会社では、障がい者枠でご活躍いただける人材を募集しています。
就労を検討中の方に弊社を知っていただく機会として「会社説明会」を実施します。
当社へのご来訪・Webのいずれも可能ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

≪日程≫
●中途向け会社説明会
①Web 　 2025年11月14日（金）14:00～15:00
②来社(葛西センター) 2025年11月20日（木）10:00～11:30
③来社(本社)　　　　　2025年11月26日（水）14:00～15:30
※詳細はこちらの案内をご覧ください。
https://sk-design.tokyotobs.co.jp/wp/wp-content/uploads/2025/10/TBSseminar202511_chuto.pdf

●新卒向け会社説明会
①Web 　 2025年11月11日（火）14:00～15:00
②来社(葛西センター) 2025年11月20日（木）14:00～15:30
③来社(本社)　　　　　2025年11月28日（金）14:00～15:30
※詳細はこちらの案内をご覧ください。
https://sk-design.tokyotobs.co.jp/wp/wp-content/uploads/2025/10/TBSseminar202511_shinsotsu.pdf
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。

10月末です。
既設は秋を通り越して、一気に冬の気配といったところですが、障がい者雇用の支援は今が盛り、というところかもしれません。
10月1日より施行された「就労選択支援」。
各機関で利用者へのアセスメントが本格的にスタートし、すでに利用者の特性を詳細に把握し始めていることと思います。
しかし、その先にある「企業への提案」において、課題に直面している支援者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、67回目のテーマは。
「就労選択支援のアセスメント～ミスマッチを防ぐための翻訳～」

「アセスメントで詳細な特性は把握できたが、企業に渡すシートにどう書けば、採用に繋がる具体的な配慮として伝わるのか？」

企業の人事担当者や現場管理者にとって、福祉の専門用語は「共通言語」ではありません。
せっかく時間と労力をかけて得た客観的なアセスメント情報を、「企業が採用・定着のために活用できる戦略的な情報」へと変換する技術が、支援者に求められています。

アセスメントシートを作成する際、支援者は「利用者の特性」を網羅することに注力しがちです。
しかし、シートを受け取る企業が最も知りたいのは、「この人を採用したら、職場で何が必要か」という実践的な情報です。
企業が最も知りたい視点に合わせて情報を変換できるかどうかがポイントとなります。

1. 苦手なことを「必要な配慮」に変換する
利用者の特性を記述する際、「〜が苦手」「〜ができない」という表現は、企業にとっては単なる「リスク」や「負担」と映りかねません。
そうではなく、「この特性があるからこそ、このような支援があれば、力を発揮できる」というポジティブな解決策として提示することが肝要です。

例えば、支援者間で「注意欠陥があり、口頭指示の理解が困難」と共有している特性があったとします。
企業へ伝える際は、「一度に複数の指示は困難ですが、必ずメモまたはチャットで業務内容を視覚的に提示すれば、正確に実行できます」と翻訳します。
これは「苦手」の提示ではなく、「適切な指導方法」の提案であり、企業側の採用への不安を和らげることになるでしょう。

2. 強みと適性を「定量的データ」で裏付ける
「真面目な方です」「手作業が得意です」といった主観的な評価は、企業にとっては説得力に欠けます。
企業が求めるのは、客観的かつ定量的な裏付けです。
アセスメントの結果を、数値化して提示するとわかりやすくなります。

実習や作業検査の結果を、「A作業（データ入力50件）の平均所要時間は35分で、ミスの修正時間は平均3分」と具体的な数値で示します。
さらに、「毎日同じ業務を繰り返すことで、ミス率が20%から5%に改善しました」といった改善傾向を示すことで、企業は採用後の育成効果や成長の可能性を予測できるようになります。

精神障がいや体調の波がある方の場合、「午前中に一度（10:30頃）5分間の離席を許可したところ、午後の集中持続時間が2倍（45分→90分）に伸びた」など、配慮が生産性向上につながることを示す定量的なデータを盛り込みます。
これにより、配慮が「コスト」ではなく「投資」であると企業に認識してもらえます。

コミュニケーション配慮も数値化が可能です。
「口頭指示のみの場合、理解度は40%に留まるが、指示を箇条書きのチャットで伝えた場合、理解度が90%以上に向上した」と示すことで、企業は現場での指導方法を迷うことなく決定できます。

3.企業との対応を「リスクマネジメントの場」と捉える
企業とのやりとりで支援機関が果たす役割は、単なる障がい特性の報告ではなく、「橋渡し役」と「リスクマネジメントの提示役」です。

企業が採用に際して持つ最大の懸念は「突然休まれたら業務が回らないのでは？」や「現場の負担が増えるのでは？」といった、リスクと現場の負担です。
支援者は、これらの潜在的な懸念を先回りして開示し、その対策をセットで提案することで、信頼を獲得する必要があります。

例えば、「この方は体調の波がありますが、不調のサインを本人と共有し、前日の〇時までに必ず連絡するルールを確立しています。」
といった具体策を提示します。
リスクを隠さず、それに対する具体的な対策と運用方法を伝えることが、企業との協力関係を築く第一歩となるのです。

さらに、合理的配慮の提案も、企業にとってのメリットに変換しましょう。
「この方の特性に合わせ、業務を細分化してマニュアルを作成することは、同時に企業内の業務標準化を促進し、他の社員の OJT 時間の短縮にも繋がります」と伝えることで、配慮が企業全体の生産性向上に寄与することを認識してもらえます。

「就労選択支援」は、支援者が利用者の特性を深く掘り下げ、その情報を企業との間で戦略的な共通言語として活用するための、機会を与えてくれています。

アセスメントシートを、単なる「評価結果」ではなく、「利用者の能力を最大限に引き出し、企業の課題を解決するための導入設計図」として作成し、積極的に企業連携の場で活用していきましょう。
この取り組みこそが、ミスマッチを解消し、職場定着を実現するための鍵となるはずです。

「もっと詳しく具体的な対応策を知りたい」という支援機関がいらっしゃいましたら、セミナーや研修メニューをご用意しています。
ご興味がございましたらお問い合わせください。

このメールマガジンでは、皆様のご意見を募集しています。
「こんなテーマでやってほしい」「こんな悩みに答えてほしい」など、ご要望がありましたら、どんどん取り上げていきます。
「heartful@tokyotobs.co.jp」まで気軽にご意見をお寄せ下さい。

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東京都ビジネスサービス株式会社は、
「仕事を通じて社会に貢献したい」という障がい者の夢を実現させることを目的に
昭和６１年に東京都と株式会社システナとの共同出資で設立された、第三セクター企業です。
障がい者コンサルティング事業では
障がい者専門の採用支援サービスを企業向けに行っており、
支援機関様とは企業求人情報のご案内や採用関連仲介などで関わらせていただいています。
企業や求人情報などのお問い合わせは下記までお願いします。

▼社内研修ボードゲーム『ズバリ 気配り アニマッチ』
株式会社セガ エックスディーと共同開発した、障がい理解や配慮について学べるゲーム
＜購入はこちら＞
https://marunto.jp/products/detail/121（「まるんと」購入画面へ飛びます）
初回限定版に限り解説DVD（1,100円）がセットで付いてくる！数量限定なのでお早めに！
＜研修プログラムご検討の方はこちら＞
・研修内容：ボードゲームの説明と体験：60分（ワークショップ）
・障がい者とともに働くファーストステップ：60分（講義）　合計120分
　※研修内容はご要望に応じて内容を変更することも可能。
・参加人数：5～20人
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「障害者差別解消法」について研修の実施をご検討の方に、下記の動画サービスをお勧めいたします！
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