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2025.10.01

[C-vol.132]10月の啓蒙月間・記念日〜見えにくい障がいを理解する〜

━━◆障がい者雇用のヒントをお届け!◆━━━━━
東京都ビジネスサービス株式会社   2025.10.1
HEARTFUL メールマガジン -vol.132-
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皆さん、こんにちは。
東京都ビジネスサービス株式会社では、
障がい者雇用に関するメールマガジンを配信しています。
皆さんのお役に立つような情報を発信していきたいと思います。

・。・。はじめに・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
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10月です。
今年度も半分が過ぎました。
秋は障がい者雇用の採用活動も活発になる時期です。
また、季節の変わり目ということで、社員の体調などにも注意が必要な時期ですね。

社会的にも、秋から冬にかけて、障がい者に関する啓蒙が増えてきます。
今年は、デフリンピック(聴覚障がい者の国際スポーツ大会)が11月15日から東京で開催されます。
全国アビリンピック(障害者技能競技大会)も10月17日から愛知で開催します。

そこで、132回目のテーマは。
「10月の啓蒙月間・記念日〜見えにくい障がいを理解する〜」

10月10日は「世界メンタルヘルスデー(World Mental Health Day)」です。

これは、世界精神保健連盟が1992年に制定し、その後、世界保健機関(WHO)も協賛した国際デー(記念日)です。
メンタルヘルス問題に関する世間の意識を高め、偏見をなくし、正しい知識を普及することを目的としています。

障がい者雇用において、精神障がい者の雇用者数は増加の一途をたどっています。
一般的に、身体障がいや知的障がいよりも体調や特性が日によって変動しやすく、周囲から「見えにくい」ことが、職場での誤解やミスマッチ、そして離職に繋がる大きな要因となります。
この日を機に、自社の社員への配慮や対応を見直してみるのはいかがでしょうか。

(1)「配慮の具体化」を数値化・言語化する
「休むときは休んでいい」という抽象的な配慮で終わっていませんか?
大切なのは、「不調のサイン」の言語化と「休む際の業務引き継ぎルール」の明確化です。

例えば、本人と上司・支援員の間で、「休憩が増える」「普段より口数が減る」といった具体的な不調のサインを共有できているでしょうか?
「朝、38度以上の熱があれば休む」のように、本人と企業の間で、休む・遅刻する際の客観的な基準は取り決められているでしょうか?

具体的な運用ルールを事前に決めておくことが、本人の安心感と職場全体の公平性を保つ鍵となります。

精神障がい者への配慮は、雇用担当者や上司だけでなく、同僚も含めた職場全体のリテラシーが必要です。
この機会に、精神障がいに関する正しい知識(特性の多様性、声かけの仕方など)を学ぶ社内研修やeラーニングを実施し、全社員が「共に働く仲間」としての意識を共有できるような活動を実施することをお勧めします。。

また、国際的には10月がディスレクシア啓発月間とされています。

ディスレクシアとは、LD(学習障害)の一種で、知的な遅れはないにもかかわらず、読み書きに著しい困難を抱える特性です。
例えば、文字を「鏡文字」のように認識してしまう、文章を読むのに極端に時間がかかる、といった特性があります。
最近放送していたドラマでも、登場人物がディスレクシアという設定があり、話題にもなっています。

この特性は、発達障がいを持つ方々の中に併存しているケースも多く、企業が向き合うべき重要な課題です。

ディスレクシアの特性を持つ人は、読み書きが苦手でも、視覚的な記憶力や空間認知能力、あるいは口頭でのコミュニケーション能力に優れているケースが多々あります。
「読む・書く」が必要な業務から外し、「口頭での報告」「視覚的な分類・照合」「手先の器用さを活かした作業」など、得意な能力にフォーカスしたジョブデザインを検討することで、活躍の場は広がります。
文字の読み書きについては他の社員が行うなど、チームで互いの苦手な部分を補完し合う体制を整えることで、企業全体の生産性向上にもつながるのではないでしょうか。

読み書きの困難さに対して、合理的配慮としてデジタルツールを積極的に活用することも考えてみましょう。

パソコンやスマートフォンに標準搭載されている音声読み上げ機能を活用し、文字入力や文書の読み上げをサポートすることができます。
文字中心の業務マニュアルを、動画や写真を多用した視覚的なマニュアルに切り替えることも有効です。
これは、他の社員の業務理解度向上にも役立ちます。

「ディスレクシア」という言葉を知るだけでなく、その特性への配慮が、より多様な特性を持つ社員全体へのサポート体制強化に繋がることを意識することが重要です。

10月は、障がい者雇用における最大の課題である「見えにくい障害」への理解を深め、具体的な行動に移すための良い機会ではないでしょうか。
「世界メンタルヘルスデー」で精神障がいへの配慮を見直し、「ディスレクシア月間」で発達障がいの多様性とデジタルを活用した合理的配慮を考える。
この取り組みは、社員一人ひとりの能力を引き出す、インクルーシブな職場風土を醸成する助けとなるはずです。

このメールマガジンでは、皆様のご意見を募集しています。
「heartful@tokyotobs.co.jp」まで気軽にご意見をお寄せ下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。

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東京都ビジネスサービス株式会社は、
「仕事を通じて社会に貢献したい」という障がい者の夢を実現させることを目的に
昭和61年に東京都と株式会社システナとの共同出資で設立された、第三セクター企業です。

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