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2022.08.31

[C-vol.58]雇用管理の面談~問題解決の手順~

━━◆障がい者雇用のヒントをお届け!◆━━━━━
東京都ビジネスサービス株式会社   2022.8.31
HEARTFUL メールマガジン -vol.58-
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皆さん、こんにちは。

東京都ビジネスサービス株式会社では、
障がい者雇用に関するメールマガジンを配信しています。
皆さんのお役に立つような情報を発信していきたいと思います。

もうすぐ9月になりますが、まだまだ残暑が厳しいですね。
ゲリラ豪雨や台風など、不安定なお天気に体がついていかないこともある時期です。
また、夏季休暇が終わった頃合いで、業務に身が入らなかったり体調がすぐれなかったりする社員もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうなってくると、社員との面談、という機会も増えてくることもあるでしょう。

そこで、58回目のテーマは。
「雇用管理の面談~問題解決の手順~」

社員との面談は気を遣うものですね。
何を聞くべきか、困りごとに対してどう回答を出すべきか。
デリケートな問題の場合もあると思いますので、面談する側は頭をフル回転させながら対応していることと思います。
そんな面談について、今回はポイントを整理して問題解決までの手順を追ってみてみましょう。
気をつけるべきポイントが判っていると、状況把握がしやすくなり、解決策を出すことも容易になるかもしれません。

【面談から問題解決までの手順】
1.本人の話を聞く(傾聴)
本人の話をしっかり聞く。一区切りつくまで、口を挟まない。目を見る、相槌を打つ。
…まずは話を聞く姿勢が大切です。聞いてもらえる、安心して話せる、といった関係性を作りましょう。

2.本人の話を復唱する(情報の共有)
まずは復唱。余計な情報は追加せず、本人の言葉を忠実に繰り返す。
…繰り返すことで、正しく聞けているか、本人の思っていることが正しく伝わっているかを確認しましょう。

3.話の内容を要約し確認する(情報の確認)
要約をして伝える。内容があっているか共有をする。
…話の全体像が正しく理解できているか、確認が必要です。ここで内容がずれてしまうと、その後の展開に影響します。

4.疑問点を質問する(情報の精査)
話の内容で、判らない点を質問する。起こった出来事を客観的に把握する。
…足りない点はしっかり質問をしましょう。情報は多ければ多いほど客観的な事実を把握することができます。質問の仕方は、「なぜ?」だけでなく「A or B?」といった答えやすい聞き方をするなど、工夫が必要です。

5.本人の気持ちを聞く(感情の共感・受容)
起こった出来事に対し、どんな感情が湧いたのか聞く。それに対し、本人がそう思ったという事実を共感する。
…本人がどんな気持ちなのか、否定をせずに受け止めましょう。仮に本人が間違っているとしても、感情を否定してはいけません。

6.本人の希望を聞く(要望の確認)
起こった出来事に対し、本人はどんな解決策を望んでいるのか確認する。
この時点でその解決策ができるかできないかは安易に回答しない。
…どうしたいのか、を聞くことも大切です。その通りにする、ということではなくこの後の解決策が本人の希望通りでない場合、すり合わせをして本人に理解してもらう必要があるためです。

7.周辺情報の収集(客観的要素の確認)
起こった出来事に対し、周辺で関係者がいるならば、事実確認をする。
事実確認の仕方には注意が必要。「誰がどう言っている」など守秘が重要。
…面談後の情報収集は必須です。特に人間関係が問題の場合、一方からだけの情報で判断してはいけません。なぜなら、人の話は必ず主観が入っているからです。

8.本人への回答(自助努力・配慮事項など)
本人への回答は、できるだけ多面的に考えた上で行う。
支援者内で情報共有し、解決策は熟慮する。
客観的に公平性を保ち、一方に偏った判断はしない。
本人が努力すべき事項か、周囲の理解や配慮を要する事項かを見極める。
…解決策は論理的に考えて答えを出しましょう。また、本人に必ず確認を取り、決定は本人の判断を促すことが大切です。

9.状況の改善(解決策の実施)
解決策を実施する。実施に当たっては、周囲の関係性に配慮する。
状況に応じて、周囲への説明を実施し理解を得る。
…周囲の理解を得ることは重要です。この説明を怠ると、周囲からの不平不満につながることがあります。公平性を重視しつつ対応することが望まれます。

いかがでしょうか。
この手順は障がい者社員への対応に限ったことではないと思います。
問題解決には、しっかりとした状況分析と公平な解決策を講じることがポイントになります。
面談を担当されている方は、これらのポイントに注意して対応されてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。
このメールマガジンでは、皆様のご意見を募集しています。
「こんなテーマでやってほしい」「こんな悩みに答えてほしい」など、ご要望がありましたら、どんどん取り上げていきます。
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