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2020.05.29

[S-vol.2]企業は支援者も面接している~企業面接支援のポイント~

━━◆障がい者支援のヒントをお届け!◆━━━━━
東京都ビジネスサービス株式会社    2020.5.29
HEARTFUL RELATIONメールマガジン -vol.2-
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皆さん、こんにちは。

東京都ビジネスサービス株式会社では、
障がい者支援に関するメールマガジンを配信しています。
支援に関わる皆さんのお役に立つような情報を発信していきたいと思います。

さて、2回目のテーマは。
「企業は支援者も面接している~企業面接支援のポイント~」

緊急事態宣言が全面解除となりました。
以前のような日常が戻ってくるのはまだまだ先のことになるとは思いますが、6月からは少しずつ活動を再開される支援機関も増えてくるのではないでしょうか。
同様に、障がい者採用を再開する企業も増加するでしょう。
支援機関の皆さんが面接に同行される機会も増えてきますね。

当社でも、これまでに障がいのある方と面談・面接をしてきました。
その際に、応募者本人を見ることは勿論ですが、実は同席している支援者についてもいろいろと見ていることがあるのです。

「応募しているのは当事者なのだから、本人だけを見て判断すれば良いのでは?」

そんなことはありません。
企業側としては、支援機関を利用している方であれば、そこでどんな訓練をしているのか、支援者はどんなことを教えているのか、担当している障がい者のことを理解しているのか、気になることがたくさんあるのです。
信頼できる支援者がついている方であれば、入社後の定着支援も安心できる、といった考えを持つ企業も少なくないでしょう。
「この親にしてこの子あり」ではないですが、しっかりした支援機関で学んできたと思われる応募者は安定就労ができる可能性が高い、と判断する傾向があるのは否めません。

そして、その見方は書類選考から始まっています。
支援機関では応募書類の書き方も指導していると思いますが、何千という応募書類を見てきた人事担当者は、それが指導して書かれたものかどうかしっかり見抜いています。
特に、自身の障がいについてどう書かれているかは重要です。
この項目は応募者本人がどれだけ自身の障がいについて理解できているか、苦手なことに対し、自己努力することと配慮してもらうことが区別できているか、を判断しています。
ただ一方的に「これは苦手です。あれはできません。配慮して下さい。」と書いてあると、企業側としては、「大変そうな人だな。」「対応が難しそうだ。」といった印象になります。
また、支援機関では障がい特性に関してのセルフマネジメントを教えていないのだろうか、といった疑問を持つことになります。
このようなイメージを持たれてしまうと、書類選考を突破するのは難しくなるでしょう。
次のステップに進むためにも、支援者は応募書類の段階からしっかりと支援する必要があるのです。

さて、書類選考を通過したら、次は面接ですね。
面接練習も支援機関でしっかりされていると思いますので、その辺りのポイントについては、別の機会があればお伝えします。
今回は企業面接で支援者が注意するべきポイントをいくつか挙げてみます。
冒頭でも書いたように、企業は支援者を見ています。支援者を通して応募者がどんな人なのかを観察しているとも言えます。
では、どんなところを見ているのでしょうか。

・障がい者の特性を理解しているか
面接では応募者本人が自身の障がいについて説明をすると思いますが、場合によっては支援者が補足したり、代わりに答えたりすることがあるでしょう。
その際には、応募者の特性を支援者がどれだけ理解しているかを企業は見ています。
理解ができている≒指導ができている、と考えるのです。
もし支援者が企業の質問に対してしどろもどろだと、不安感をあおることになってしまいます。
そもそも企業にとって障がい者採用は不安の塊。
いかに不安を抑えるか、ここが支援者の大事な役目ではないでしょうか。

・良い面ばかり言わない
障がいについて支援者が話す場合、良いところばかりを伝えがちな傾向が見られます。
本当に良い面ばかりであればいいのですが、企業としては逆に心配になってしまいます。
「こういった面は苦手だけれど、このように配慮があれば対応できます」
「こんなところは心配もあるけれど、自身でこんな対策をとることができます」
など、きちんと不得意なところも伝えた上で対応策を示すのが良いのではないでしょうか。
障がいがあるのだから苦手があるのは当然、大事なのは対処方法を示せるかです。
ここを支援者がきちんと伝えられれば、信頼感はアップするはずです。

・しゃべりすぎない、黙りすぎない
応募者のことをアピールしようとするあまり、時折熱弁される支援者と遭遇することがあります。
熱心な気持ちはとても伝わるのですが、応募者本人にとってプラスになっているかどうかは微妙です。
本人のコミュニケーション力が弱い、と見られることもありますし、支援者がいないと仕事ができないのかも、と思われてしまう可能性もあります。
冷静に適切な分量のコメントをすることで
逆に本人任せで何もコメントしない支援者、というのも印象がいいとは言えません。
本人がしっかり説明できる方であれば、支援者から多くを補足する必要はありませんが、コメントを求められた際には、普段の様子であったり良い面であったり、何かしら伝えることで、支援者が障がい者理解をしているか、就労が可能と判断しているか、などの情報を企業に伝えることができるのです。

これまでお伝えしたように、支援者同席の障がい者採用面接は、支援者の技量が試される場でもあると考えます。
企業も障がい者採用に慣れてきて、見る目が厳しくなってきています。
担当している障がい者の方が希望の就職先に入社できるよう、支援者のスキルも磨いていかなければなりません。
「この支援機関がついているなら、この応募者は大丈夫」
そう思わせることができるような支援者を、企業も期待しています。

今回はポイントを大まかにお伝えしました。
「もっと詳しく具体的な対応策を知りたい」という支援機関がいらっしゃいましたら、別途セミナー・研修メニューをご用意しています。
ご興味がございましたらお問い合わせください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
このメールマガジンでは、皆様のご意見を募集しています。
「こんなテーマでやってほしい」「こんな悩みに答えてほしい」など、ご要望がありましたら、どんどん取り上げていきます。
「heartful@tokyotobs.co.jp」まで気軽にご意見をお寄せ下さい。
今後も、皆さんのお役に立つような情報を発信していきたいと思いますので
どうぞよろしくお願いします。

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「仕事を通じて社会に貢献したい」という障がい者の夢を実現させることを目的に
昭和61年に東京都と株式会社システナとの共同出資で設立された、第三セクター企業です。
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