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2020.06.10

[C-vol.5]新型コロナウイルスによる障がい者雇用への影響についてのアンケート~集計結果と対策~

━━◆障がい者雇用のヒントをお届け!◆━━━━━
東京都ビジネスサービス株式会社   2020.6.10
HEARTFUL メールマガジン -vol.5-
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皆さん、こんにちは。

東京都ビジネスサービス株式会社では、
障がい者雇用に関するメールマガジンを配信しています。
皆さんのお役に立つような情報を発信していきたいと思います。
メールマガジンのバックナンバーをHPに掲載しましたのでご利用ください。
URL:https://www.tokyotobs.co.jp/mail-magazine/form/

さて、緊急事態宣言が全国解除されてから2週間が経ちました。
街には徐々に賑わいが戻りつつあり、業務を再開された企業も増えてきたことと思います。
とは言え、東京では感染者増加に伴い「東京アラート」が発動されるなど、まだまだ予断を許さない状況であることに変わりはありません。
いつまた自粛要請が出されるか判らない中、それぞれの企業で工夫や対応を継続する必要があるでしょう。

今回は、先日ご協力頂いた
『新型コロナウイルスによる障がい者雇用への影響についてのアンケート』
の集計結果と対策についてお伝えします。
様々なご意見や対応策、お悩みなど貴重な回答を頂きましたので、メルマガをお読み頂いている皆様と共有し、今後の障がい者雇用の対策を考えていきたいと思います。

Q1.障がい者の採用活動に影響がありますか?
多くの企業が「採用選考(面接、実習など)を延期している」と回答されました。
テレワーク導入や休業など、通常の採用活動への対応が難しく延期せざるを得ない状況と思われます。
「これまで通りの採用活動を継続している」との回答もありましたが、「実習の受け入れは延期」など事実上は進んでいない企業もありました。

Q2.障がい者の採用について、工夫していることがあれば、お聞かせください(Web面接など)
元々在宅勤務者が多くを占めている企業については、「Webでの面接を実施していたため、影響はない」との回答がありましたが、多くは「実習の延期、入社日の延期」といった現状です。
「Web面接を検討している」「密にならない面接環境設定」といったご意見もありますが、「完全にストップしている」という状況も見られることから、なかなか採用活動を進めるためのアイディアは見いだせていない印象を受けました。
ちなみに、当社でもWebでの面接を行っています。
ただ、対面での面接だと言外の“何か”を感じたりするのですが、Webだとそれを感じにくい気がしています。
この“何か”が意外とポイントで、本人の醸し出す空気や仕草や間など会話以外の部分で面接者はいろいろなことを感じているのですね。
Webでは感じられる要素が少なくなる分、より多くの質問を用意し、“何か”を補うことが必要だと考えています。
見極めるために情報収集と分析がどれだけできるかという、ある意味、採用担当者の力量が問われる状況なのかもしれません。

Q3.現在雇用している障がい者社員の勤務状況に変化がありましたか?(複数回答可)
回答で多かったのは「在宅勤務にした」でした。「自宅待機にした」「時短勤務にした」というところや「勤務時間を交代制にして出勤日数を減らした」も多くみられました。
通常通りという企業は非常に少なかったです。
多くの企業が自粛要請・感染防止に対する努力をされたという証ですね。
担当者の皆様のご苦労が良く判ります。

Q4.【Q3】について、貴社での具体的な事例などお聞かせください
・交代制勤務
「オフィス勤務社員は輪番制での出勤・在宅・自宅待機など最少人数での業務対応を実施」
「障がい者社員は一日交代、管理担当者は毎日出ざるをえないため週1日のテレワークで対応」
「業務を行うための必要最低限の人数を算出し、本人・保護者の了承のもと分散出勤を依頼。
不安定なスタッフ、休業を希望するスタッフにおいては休業体制を行った」
「障がい者社員・管理者ともに2チームに分け、隔日出勤で最低限必要な業務に絞り運用。
(従来の1チーム制では感染者が出たらほぼ業務停止状態になってしまうため)」

やはり交代制で出勤する人数を最低限に抑えるという対策が基本ですね。
その裏では、障がい者社員が抜けた穴をサポートスタッフが埋めるという現実があるようです。

・在宅勤務/自宅待機
「自宅待機の従業員へ毎日電話連絡。体調・検温・家族の状況等のヒヤリングやコミュニケーションを図っている」
「課題を提供し、指導員がメールでやり取りしている」
「在宅勤務扱いだが、課題図書や業務改善に関するレポート作成、業務訓練的な課題のみ実施」
「テレワーク、もしくは資格取得や検定合格のための学習」
「障がい者社員にはチームごとに課題。毎朝・夕、電話で体調・生活・課題の進行チェック」
「パソコン持ち帰りによるテレワーク在宅勤務」

通常業務と同じような内容をテレワークで行えれば良いのですが、軽作業系の業務の場合、そうもいきません。
在宅でどのような課題を行うかはどの企業も頭を悩ませているのが判ります。
また、在宅の場合も個別に電話などで体調管理を行うなどの業務が増え、サポートスタッフの負荷は高くなったのではないでしょうか。

Q5.現状でお困りのことがありましたらお聞かせください
企業のお悩みは大きく3つに分類される結果となっています。
・採用活動ができない
Q1やQ2の回答であったように、面接・実習等の中止や延期で採用活動が進められず、雇用率が達成できない…といった声がありました。
ただ、企業が採用活動できないのと同様、障がい者の方も就職活動ができなくて困っています。
応募の問い合わせをしても「延期しています」「白紙に戻します」といった企業の返事が多く、大きな面接会も中止など、応募先が見つからない状況です。
今、早々に採用活動を再開すると、応募者が増加する見込みがあるのではないでしょうか。
無論、どう選考を進めていくのかという課題はありますが、スタートダッシュが雇用を増やす一番の手段かもしれません。
どうすれば現状で進めていけるのか判らない…という場合は、採用のプロであるエージェントに相談してみるのも良いのではないでしょうか。

・在宅での業務内容
Q4と重複しますが、障がい者社員に在宅で何をしてもらうか、というのが大きな課題となっています。
普段軽作業系の業務に従事している障がい者社員は、持ち帰って業務をすることが不可能です。
代わりに課題を提供するにしても、どんな内容ならば妥当なのか。
特に知的障がいの社員には、何をさせたらいいのか判らないといった声が多くありました。
ここで少し発想の転換をしてみましょう。
長い在宅期間が明けた時、社員の状況がどうであることが望ましいのか、ゴールを見据えてから逆算していくと、違った見方ができるかもしれません。
職場復帰後、「生活リズムが整っていてほしい」「仕事のやり方を覚えていて、業務をスムーズに再開してほしい」「精神的に安定していてほしい」など、それぞれの企業で求める内容があるでしょう。
では、そうあるために何をしてもらうのかを考えると具体的なことが見えてこないでしょうか。
「生活リズムが整っていてほしい」であれば、リズムを乱さないために在宅の「時間割」を作成する、生活リズムの報告を作成する時間を設ける。
「時間割」の中に業務を忘れないための振り返りの時間を設ける。
「精神的に安定」するために、散歩の時間を義務づける、メンタルケアの資料を配布しレポートを作成する。
ほんの一例ではありますが、このような考え方をしていくと、自分の会社では、社員に何をしてもらえば良いのかが整理されてくるのではないでしょうか。
今後、再び在宅勤務の対応が必要となる可能性を考え、今のうちに対応策を組み立てておきましょう。

・障がい者社員の不調
いくつかの企業から、社員の不調が見られたというご意見がありました。
これまで、このメルマガでは不調にならないための対策をいくつかお伝えしてきました。
担当者の皆様も、その辺りを常に意識しながら対応していることは当然ですが、それでも不調者が出てくるのは、いたしかたないことだと思います。
障がい者社員が不調になった場合、企業ができることとできないことを線引きする必要があります。
体調面にしろ精神面にしろ、不調になった場合は医療が介入することが安全です。
不調の原因を探ることは担当者でもできますが、症状や状況の診断は医師に任せることが必須です。
企業としてできることは、本人と対話し不調であることを双方で確認する、医療に相談するよう促す、医療の診断や指示に従って対応する、というのが基本です。
ただし、本人との対話はしっかり行って下さい。そこで、本人がどう思っているのか、どうしたいのか、考えや希望を把握した上で対応策を講じましょう。
本人だけでなく、支援者や家族とも確認をし、納得感を得てから対応をしてください。
不調ながらも業務を行うのであれば、どういった対応をすればどれだけできるのか、各々の意見を確認して、誰もが(特に本人が)納得できるようにまとめてほしいと考えます。
誰かが納得していなければ、後からトラブルが発生する原因となります。
そのためにも、日頃から意見が出しあえる環境を整備しておくことが大事なのです。

Q6.その他、他社へ聞いてみたい質問などがあれば、お書きください
「知的障害者の社員で在宅勤務が出来ているケースがあればお聞きしたい」
「テレワークの導入状況(対象人数やその全従業員に対する割合)や対象職種および日々のミーティング(朝礼・夕礼等)や、逆に会社へ出勤する場合のその頻度など」
「知的障がい者の在宅勤務に関する取り組み、工夫等が知りたい」
「在宅勤務、自宅待機が続くことによるストレスや不安へのケア・サポート手段」
「休業とされている会社での障害者社員へのケアはどうされていますか」
「Web面接での採用判断どうしてるのか?」

様々な質問をいただきました。
筆者の考えはこれまでのメルマガや、他の設問の回答としていくつか挙げてありますが、皆さんも回答にご協力いただけないでしょうか。
ご協力頂ける方がいらっしゃいましたら、下記回答フォームに情報をお寄せいただけたらと思います。
当メルマガでは当社からの一方通行ではなく、お読みいただいている皆さんと一緒に作っていくことを目指しています。
障がい者雇用を進める同志として、ぜひ情報提供やご意見をお願いします。

質問への回答フォーム
https://forms.gle/n5WMFbPJcs38N4qQ8

最後までお読みいただきありがとうございました。
このメールマガジンでは、皆様のご意見を募集しています。
「こんなテーマでやってほしい」「こんな悩みに答えてほしい」など、ご要望がありましたら、どんどん取り上げていきます。
「heartful@tokyotobs.co.jp」まで気軽にご意見をお寄せ下さい。
今後も、皆さんのお役に立つような情報を発信していきたいと思いますので
どうぞよろしくお願いします。

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