━━◆障がい者雇用のヒントをお届け！◆━━━━━
東京都ビジネスサービス株式会社　　　2021.9.30
HEARTFUL メールマガジン -vol.36-
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皆さん、こんにちは。

東京都ビジネスサービス株式会社では、
障がい者雇用に関するメールマガジンを配信しています。
皆さんのお役に立つような情報を発信していきたいと思います。

9月ももう終わりとなります。
4月が年度始まりの企業では、上半期の終わりでもあり、お忙しい時期ではないかと思います。
新入社員の皆さんも、会社の業務に慣れてきた頃ではないでしょうか。
この時期になると、いろいろと課題が浮き彫りになってきたり、対応や配慮に改善をしなければならない点が見えてくることがあります。
支援機関のサポートがついている方であれば、面談などでやり取りを経験された担当者も多いと思いますが、うまく活用できていない、といった声が聞こえることもあります。

そこで36回目のテーマは。
「支援機関の活用～障がい者と支援者と職場の関係～」

障がいのある社員と業務をしていく上で、様々な課題や問題点があると思います。
現場や人事担当者は、日々どう対応するか、どう改善するか、どのように指導していくのが良いか、考えていることでしょう。

体調が安定せず、休みがちで周囲に負担がかかっている。
些細なことで気持ちが沈み、業務に支障が出る。
周囲とのコミュニケーションがうまくいかず、トラブルが起きる。
何度業務を教えても、なかなか覚えてもらえない。
業務の好き嫌いがあり、興味がないと業務がはかどらない。

正直、どう対応するのが良いかについては、個々の障がい特性や性格などによって千差万別なので、一概にここでお伝えするのは難しい面があります。
これまでにも、いくつか上記のようなケースについて対応のポイントをお伝えしてはいますが、全ての方に当てはまるというものではありません。
だからこそ、対応に苦慮することがあるのだと思います。
人それぞれの特徴を把握して適切な答えを見出すことは、知識や経験も必要な面があるでしょう。
多くの障がい者社員を抱えている現場であれば、なおさら一人ひとりを把握する労力が割けない、といったご意見もあるのではないでしょうか。

そんな時に頼るべき存在は、支援者です。
支援者の多くは、担当している障がい者を就労前からサポートしています。
長ければ数年にわたって支援をしているケースもあります。
であれば、それだけ自身の担当する障がい者の特性や課題、傾向と対策について把握をしている可能性が高いわけです。
信頼関係も構築されていることが多いでしょう。
定期的に職場訪問し面談してくださる支援者がいらっしゃる場合、本人と支援者の面談だけでなく、担当者も是非面談で相談をしてください。
対応について、その人に合ったポイントを一緒に考えてくれると思います。
職場からは言いづらいことも、支援者を通して本人に上手に伝えてもらう、といったこともできます。
支援者をうまく活用している職場はトラブルが少ない、というのが筆者の印象です。
ただ、人によっては職場に伝えていることと、支援者に伝えていることの内容が食い違っていることがあります。
職場では、体調不良や気分の落ち込みなど困ったことがあるのに、支援者には困ったことはなくきちんと仕事ができています、と話しているといったケース。
逆に職場では特に問題なく過ごせえているように見えたのに、支援者には辛いので辞めたいと訴えているといったケース。
その場合、障がい者本人の性格もあるかもしれませんが、本人と職場の関係性、支援者との関係性がうまくいっていないことも考えられます。
そういったことも含めて、支援者と話をすることは隠れた問題点を表に出すきっかけになることもあるでしょう。
職場内の視点からだけで見ていたのではわからないことが、支援者の目線を知ることで見えてくるかもしれません。

また、職場では、医療について、また個人的な問題についてまで介入する必要はありません。
ただそのことが業務に支障をきたしているのであれば、そのような問題も支援者を介して適切な対応の協力をしてもらえることもあります。
支援者は障がい者雇用を進めていく上で、欠かせない存在です。
中には支援者がついてない方もいらっしゃると思いますが、その場合は定着支援を行う外部サポートに相談してみてはいかがでしょうか。
自社だけでは解決できないことも、支援者によって糸口が見えてくることがあるはずです。
障がい者を定着させることが本当の意味での障がい者雇用です。
いろいろなサポートを得て、上手に雇用を進めていただきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
このメールマガジンでは、皆様のご意見を募集しています。
「こんなテーマでやってほしい」「こんな悩みに答えてほしい」など、ご要望がありましたら、どんどん取り上げていきます。
「heartful@tokyotobs.co.jp」まで気軽にご意見をお寄せ下さい。
今後も、皆さんのお役に立つような情報を発信していきたいと思いますので
どうぞよろしくお願いします。

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